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「行きたいのに行けないのは熱量が低いからじゃない 行きづらさが先に立っているから」と大きく記した、Coeliaお役立ちブログの記事カード画像

金曜の23時、布団の中でスマホをスクロールしています。ダーツ交流会のページを開いて、写真の笑顔を見て、「楽しそうだな」と思う。料金を確認します。日時を確認します。申し込みへ進みます。指が、止まります。

理由は言語化できません。行きたい気持ちはあるのに、申し込みボタンの前で指が止まる夜があります。こんにちは。Coelia代表の小幡十矛です。冒頭の場面は、運営として会場に立つようになってから何度も聞いた話の共通部分を、1つの場面にまとめたものです。

Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか

起:申し込みボタンは、宝くじの当選番号を自分で選ぶ画面みたいに重かった

彼女は、その夜も同じ動きをしました。検索窓に「東京 20代 交流会」と打ちます。候補を3つ開く。写真が明るいページを残す。料金や開催場所を確認し、申し込みへ進もうとします。そこで指が止まります。画面を閉じます。検索履歴だけが増えます。

冷たいシーツの感触のまま、天井を見上げます。隣の部屋の換気扇の音が規則正しく回っています。充電ケーブルの青い光だけが、暗い部屋で目に残ります。楽しそうな写真は、さっきまで指の上にあったのに、もう別の世界のものに見えます。

彼女が自分に言い聞かせていたのは、はっきりしていました。「本気で行きたいなら、こんなに迷わないはず」。周りの同期は、飲み会の誘いにさっと返事をしています。自分だけ、イベントの申し込みで毎回フリーズします。熱量が足りないタイプの人間なのだろう、と思っていた(熱量って何の単位、と本人はすぐに自分でツッコんでいる)。

承:イベント魂を探していたら、カレーのルウの説明を読んでいました

動けない理由を探すうちに、検索語がだんだんズレていきます。最初は「東京 20代 交流会」。次は「ひとり参加 安心」。そのあと「イベント 行き方 初心者」。気づいたら、カレーのルウの説明を読んでいました。交流会の不安を解消しようとして、鍋の写真に迷い込みます。これが、彼女の金曜夜の定番コースです。

仕事帰りの夜のキッチンで、鍋の前に立ったまま手を止める若い社会人の様子を描いた挿絵

案内文を読むとき、彼女が一番見ていたのは「楽しそう」な写真ではありませんでした。ひとりで来た人が、画面のどこにいるか。常連の輪は、入学式の2週間後のグループLINEと同じ透明度で見えません。写真に写っている笑顔の輪の中に、自分が自然に入れる気がしませんでした。

ここで僕が運営側から見えてきたのは、「行きたい」のあとに来るのは「熱量チェック」ではなく「事故予想」だということです。人間関係がこじれないか。時間を無駄にしないか。ひとりで浮かないか。当日、何を話せばいいか。帰り道、うまく話せなかった自分を反芻しないか。楽しさの話の前に、頭の中のシミュレーションが先に終わってしまいます。

ミッドポイント:「安心です」と書いてあるほど、安心できないケースを想像してしまりました

ある夜、彼女は「初参加歓迎」「みんな優しいので安心です」と書いてあるページを開きました。読み終わったあと、気持ちは軽くなりませんでした。むしろ重くなりました。

脳内で、安心できないケースのフルセットが自動再生された。常連だけの内輪ネタで笑っています。自分だけ話題に入れません。途中で帰りたくなっても、空気を読んで残ります。帰り道、「やっぱり行かなきゃよかった」と思う。これは僕の偏見です。ただ、「安心」を宣言されたとき、人は宣言の裏側を想像します。これが、この記事のいちばん大きな逆説でした。

僕も運営として、最初は「安心できることをたくさん書けば伝わる」と思っていました。実際に来なかった人の話を聞くと、違りました。止まっていたのは、情報不足ではなく、自分が決めなければならないことが、案内のどこに残っているかでした。

転:来ない理由は熱量不足ではなく、行きづらさの4つでした

外の調査を当てると、彼女の夜のフリーズは特殊例ではなさそうです。興味がないから来ません、だけでは説明しきれない、という示唆が複数あります。

クロス・マーケティングが2025年2月に公開した社会人サークルに関する調査では、良い点の上位に「友人・知人ができる」「趣味を共有できる」「新しい経験ができる」が並び、不満点・不安の上位には「サークル内の人間関係」「スケジュール調整のわずらわしさ」「会費など金銭的負担」が挙がっています。楽しさが足りません、というより、関係と段取りとお金が先に来ています。

夕暮れの駅前で足を止め、スマホ画面を見る若い会社員の様子を描いた挿絵

TCGイベントの参加促進を扱ったFast Interviewの調査(2026年5月)でも、不参加理由の中心は「興味がない」より、距離・日程・初心者やひとり参加の心理ハードル・混雑とされています。心理ハードルの具体として「恥ずかしさ」「ひとりで参加しづらい」「準備が面倒」が挙がっています。

つまり彼女がフリーズしていたのは、やる気の欠如ではなく、行きづらさのほうでした。僕はこれを4つに分けて案内文を読むようになっています。

行きづらさの4分類と、案内文で先に確かめること
分類本人の言い方案内文で先に確かめること
人間関係常連の輪に入れない/ひとりが目立ちますひとり参加の割合、当日の進行、運営の常駐、輪への入り方が書いてあるか
日程・段取り日程が合わない/準備が面倒日時・場所・集合の仕方・終了時刻が先に書いてあるか
お金・時間会費が不安/帰りが読めません参加費の明示、途中退出の可否、終了時刻
初参加の見え方何をすればいいか分かりません当日の流れ、最初の5分で何をするか、話題を用意しなくてよいか

4つとも、熱量ではなく設計で下がる壁です。彼女が「イベント魂がない」と責めていた対象は、そもそも違う場所にありました。

結:熱量を上げるのをやめて、残り作業の数を数えるようになりました

気づきのあと、彼女が変えたのは気持ちの作り方ではなく、読み方でした。申し込みの前に「やる気があるか」を確かめるのをやめ、案内を読んだあとに自分で決めなければならないことがいくつ残るかを数えます。残りが多いほど、その日は重い。これは性格を直す話ではなく、選び方の話です。

集まりの開始前、テーブルに並べた小物へ指先を添える主催者の様子を描いた挿絵

僕自身も、会社の外へ動き出すまで、同じフリーズをしていました。2021年に石川県から東京へ出てきて、会社の外の人と会いはじめたのは社会人3年目です。1年目と2年目は、検索しては閉じる、を繰り返していました。同期と約束したお花見が消えたあとも、同伴者が揃うまで日付を動かさない順番のまま止まっていました。変わったのは熱量ではなく、段取りが向こう側に用意されている会を選ぶようになったことです。詳しくは人付き合いは面倒。それでもつながりは増やしたいで書いています。

Coeliaでは、運営が全ての回に入り、ひとり参加の人が多い回を前提に進行を組んでいます。ダーツやスポーツ、飲み会のように、その日にやることが先に決まっている回が多く、話題をゼロから発明しなくてよい。これは熱量の高い人だけが集まるイベントではなく、参加ハードルを先に下げたイベントとして設計しています。合わない人もいます。だから合わないと書ける案内のほうが、長く信頼されます。

次にやることは1つです。4分類で案内を読み、自分で決めなくていいことが多い会を1つ選んで、1回だけ予定に入れます。連絡先交換も、次の週の予定も、後回しで大丈夫です。

一覧や詳細では進めても、予約フォームの送信で指が止まります夜もあります。そのときは、送信後に届く案内・変更表記・問い合わせ先の3点を先に確かめると、指が動きやすくなります。初対面で話しかける回数や席の並びが気になるときは、恋愛タイプ診断(6問・無料)で自分の距離の取り方を先に知っておくのも手だ( 自分の傾向を知る材料になる)。

20代がイベントに行きづらいとき、先に押さえる3点

「20代 イベント 行きづらい」で検索してきた場合、止まるのはやる気不足より、申し込みの前に自分で決めなくていいことが書かれていないことが多いです。ここまで読む前に、始め方の型だけ先にまとめます。

  • 重い理由:「楽しさ」だけが先に来ると、距離・日程・ひとり参加・準備の不安が申し込み前に一気に巡る
  • 置き換え:熱量を上げるより、案内文で行きづらさの4分類が先に解除されているかを確かめる
  • 具体案:「自分で決めなくていいこと」が1行で書いてある会を1つ選び、1回だけ予定に入れる

週末ひとりで行けるイベントの基準は週末ひとりで行ける東京のイベントの探し方にまとめています。

よくある質問

行きたいのに申し込めないのは、やる気が足りないからですか?

やる気だけでは説明しきれません。調査では興味不足より、距離・日程・ひとり参加の心理ハードル・準備の面倒が不参加理由として多く挙がっています。申し込みの前に、案内文で自分が決めなければならないことがいくつ残るかを数えると、止まる理由が見えやすくなります。

「安心です」と書いてある案内は信頼できますか?

宣言だけでは判断できません。運営の名前、当日の流れ、ひとり参加の扱い、困ったときの相談先が具体的に書いてあるかを確かめます。「安心」という言葉のあとに、自分で決めることが何個残るかを見るのが近道です。

ひとり参加でも浮きませんか?

場次第です。ひとり参加が多い回か、運営が輪への橋渡しを進行で担うか、最初の5分で何をするかが書いてあるかを先に確かめます。Coeliaではひとり参加の人が多く、運営が全ての回に入って橋渡しをします。

熱量を上げるにはどうすればいいですか?

上げなくてよい場合があります。熱量ではなく、行きづらさの4分類で案内を読み、段取りが向こう側にある会を選ぶほうが、迷いが先に減ります。1回参加したあとに熱量が上がることもありますが、参加前の熱量を前提にしない選び方から始めます。

どんな告知文の一文を見ればよいですか?

例として、「ひとり参加のとき、到着したら運営に声をかけてください。席と最初の話題は進行で決めます」「終了は21時30分です。途中退出も可能です」のように、自分で決めなくていいことが1行で書いてあります案内を探します。抽象の「安心」より、具体の手順が先にあるかを見ます。

行きづらさが先に下がっている回を、1つだけ予定に入れてみます

熱量を上げるのを待たなくて大丈夫です。4分類で案内を読んで、1回だけ選ぶところから始められます。一緒に楽しみましょう!

登録せずに見るだけならイベント一覧から、東京で開く20代限定の回を見られます。イベントごとの詳細ページに、日時・場所・当日の流れが書いてあります。Coeliaで試すなら、下のリンクは押すとLINEの友だち追加になります。追加したあと、「ひとり参加で行きやすい回を教えてください」とだけ送ってもらえれば返す。

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はじめましてが、久しぶりになるまで。

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