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東京の20代向けイベントコミュニティCoeliaのブログ記事カード。「足りないのは 友達じゃなかった」と大きく記している

石川県から東京に出てきて、いまは20代の集まりを運営しています(Coelia代表・小幡十矛)。社会人3年目、スマホのブックマークに交流会と社会人サークルが14個たまっていました。フォルダ名は「交流」です。駅から近い順に並べ替えるところまでやりました。

Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか

そして、1つも行っていません。私がやっていたのは参加ではなく、行かない候補のお気に入り登録でした。

ようやく1つ行った日、帰りの電車で数えたのは話した人数です。3人。連絡先の交換は2件。その2件へ、3か月のあいだ一度も送っていません。

足りないのは会社外の顔だと思っていました。だから探す場所を増やし、探す精度を上げようとしていました。足りなかったのは、そこではありませんでした。

ブックマークが14個たまっても、増えたのは選択肢だけでした

探し方は自分なりに丁寧でした。開催頻度を見て、参加人数を見て、口コミらしきものを探して、写真の雰囲気を確かめます。ひとりで行っている人がいるかも確かめた。

夜の一人暮らしの部屋で、スマホを持ったまま手を止めて視線を外している若い社会人の様子を描いた挿絵

この段階でやっていることは、行かない前提の品定めです。カートに入れて、比較して、レビューを読んで、そのまま閉じます。買い物なら会計まで進むのに、こちらは会計のボタンが一度も押されませんでした。

14個目を保存した夜、フォルダを開いて満足したのを覚えています。その日いちばん人と関わった時間が、コミュニティ一覧を眺めていた15分でした。

そのときの結論は、いま考えるとおかしなものでした。まだ自分に合うところが見つかっていません。だからもっと探そう、と。

1つ行ってみたら、増えたのは顔を思い出せない名前でした

15個目を保存する前に、さすがに行きました。楽しかった。3人と話して、2人と連絡先を交換しました。

帰りの電車の窓に自分の顔が映っていて、その向こうを知らない家の明かりが流れていきます。手の中には、名前だけ増えたトーク一覧。交換した瞬間だけは、今日はうまくやったという感じがありました。

翌週、送ろうとして止まります。何を送ればいいのか分かりません。1か月経つと、送らなかったこと自体が送れない理由になります。3か月経つころには、2人とも顔を思い出せなくなっていました。

何度かやって、手前の疑いへ届く。困っていたのは出会う機会の少なさではありませんでした。会った人を、友達になれるかどうかで毎回判定していたことのほうです。判定を通らなかった人は、その日のうちに数から消えます。だから何回行っても、残高がゼロに戻りました。

東京で減っていたのは友達ではなく、連絡先を持たないまま何度も会う人でした

連絡先も知らない人が増えて何になるの、と当時の私なら言う。私もそう思っていたので、地元にいたころの知り合いを数えようとしました。数え方が分かりません。

夜の小さな店のカウンターで、若い客と店の人、もうひとりの客が笑っている様子を描いた挿絵

友達なら数えられます。10人くらいです。ところが、それ以外に思い出せる顔がやたらと出てきます。部活の他学年。毎朝すれ違う自転車の人。塾の前のコンビニで、いつも同じ時間にレジにいた人。商店街で目が合うと会釈だけする人。連絡先は1人ぶんも持っていません。

この人たちは、私が努力して増やした知り合いではありませんでした。同じ道を通っていたら、勝手にそうなっていた人たちです。数えたことがなかったので、上京してこれが全部消えたことにも気づいていませんでした。

気づかないまま、私は東京で友達づくりから入ろうとしていました。口にしていたのは会社の外の人と会うことだったのに、3つあるうちの、いちばん手に入りにくい段だけを買いに行っていたことになります。

知り合いを3つに分けたときの、手に入り方の違い
どんな相手か地元にいたころ上京してから増やすのに要るもの
顔を知っているだけの人数え切れません数えたことがありません同じ場所に何度かいること
何度も戻れる居場所で会う人部活・クラス・塾会社だけ戻れる居場所が1つあること
深く話せる相手10人くらい地元に残っています上の2つを通った時間

この3分割は、調査の分類ではなくこの記事での整理です。いちばん上の段は、会話がゼロでも増えます。いちばん下の段だけが、上の2つを通らないと増えません。私は毎回、下の段から入ろうとしていました。

この調査だと、主な行動として人づきあいに使われた時間は1日10分でした

自分の思い込みだと嫌なので調べました。総務省統計局の令和3年社会生活基本調査です。5年ごとの基幹統計調査で、全国約7,600調査区から無作為に選ばれた約9万1千世帯、10歳以上の世帯員およそ19万人が対象になっています。数字は結果の概要の表1-1から取りました。

この調査は1日の行動を20種類に分けていて、その1つが「交際・付き合い」です。

主な行動として交際・付き合いに使われた1日あたりの平均時間(週全体)
区分2016年2021年
総数17分10分7分の減少

これは、人と会う・付き合うこと自体をその時間の主な行動として使った分です。仕事中の会話も、食事をしながらの会話も、別の分類に入ります。だから10分は人づきあいの総量ではありません。それでも10分で、5年前より7分減っています。

10分。改札を出て、駅前の信号を1回待つくらい。そして減り幅は、20種類の行動のなかで最も大きいほうに入っています。過去20年の推移で見ても、この項目は減る側で動き続けています。

この調査の数字の並びとしては、人づきあいを主な行動として使う時間そのものが、もともとかなり細い。その細い時間を、私は「深く話せる相手を作る」という、いちばん時間がかかる用途にだけ使おうとしていました。

ただし、ここから言えるのは配分の話だけです。この調査は原因を測っていないので、時間が減ったから知り合いが減ったとは書けません。調査が行われた2021年10月は緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全ての地域で終了した直後で、この減り方に感染症の影響が入っているのは確かです。どこまでが影響かをこの数字から分けることはできません。年代別の値も、この項目については公表されていないので使っていません。上に置いた3つの段の話も、調査が測ったものではなく私の整理です。

やめたのは連絡先を先に取りにいくことでした

分かってから変えたのは、探す場所ではありません。会ったあとの動きのほうです。

社会人3年目といまで、人と会ったあとにやること
項目社会人3年目いま
帰りの電車ですること話した人数を数えます数えません
連絡先その日のうちに交換します用があるときだけ
相手をどう見ているか友達になれるかを判定します判定しません
1回で決めることこのイベントが自分に合うか決めません
社交性高くありません高くありません

いちばん下の行だけが、いまも動いていません。

やめたことは2つです。帰りの電車で人数を数えるのをやめた。そして、その日のうちに連絡先を取りにいくのもやめた。連絡先を渡し合った瞬間、お互いが「この関係を1段上げるかどうか」を判断する場面に立たされます。上げないことにした相手とは、次に会ったときに気まずくなります。

代わりに置いたのは、たった1つの行動です。連絡先を持たないまま、また会える場所へ2回目に行きました。2回目に言われたのは「前もいましたよね」でした。その人の連絡先は、いまも持っていません。それでも、東京がその日から少しだけ狭くなりました。

いまも友達は増えていません

行けば自分を知っている人が集まるイベントが、いくつかできました。休日に東京のどこへ行っても他人しかいません、という感じは薄れています。

夕方の店の入口近くで、若い人2人が帰りぎわに短く言葉を交わす様子を描いた挿絵

ただ、友達が増えたのかと聞かれると違います。連絡先を持っていない相手のほうが多いですし、休みの日に呼び出す関係でもありません。社交性の行は、社会人3年目からずっと空欄です。

欲しかったのは、東京でいろいろな人と会って視野を広げることでした。手に入ったのは、関係に名前をつけなくていい相手のほうです。名前をつけないので、続けるための努力も要りません。

探すのがうまくなったわけではありませんでした。取りにいく順番を、下からに戻しただけです。

よくある質問

ひとりで参加しても浮きませんか?

着いたら運営に「はじめてです」と言ってほしい。ひとりでの参加を歓迎しています。会のはじめに、全員ではじめましてカードを書く時間があるので、最初の数分は全員が同じ作業をしています。輪に入りづらいときは、その場で運営へ相談できます。

新しいコミュニティは、どうやって選べばいいですか?

合うかどうかは1回では決まりません。だから選ぶときに見るのは中身より、もう一度行ける形かどうか。日時と場所が先に決まっていて、連絡先を交換しなくても次に行ける場所を選ぶのが早い。

連絡先を交換しないと、その場だけで終わりませんか?

終わることもあります。ただ、同じ場所へもう一度行けるなら、連絡先がなくても次があります。交換は、用ができたときで間に合う。

その場で自分から話しかけられる自信がありません。

話しかけなくても進む形にしてあります。はじめましてカードを書く時間があり、話題サイコロがあり、協力型ボードゲームのitoがあります。Coeliaの雰囲気に近いキャラがわかりますこえりあずタイプ診断(8問・無料)も、初参加前のイメージづくりに使えます。聞き役のままでも過ごせる進行です。

社会人サークルとイベントコミュニティは何が違うのですか?

違いは名前ではありません。自分がもう一度行きたくなったときに、同じ形で戻れるかどうかで見てください。単発の回でも、定期的に開かれていれば戻れます。

友達を作るのが目的でも、参加していいですか?

もちろん構いません。この記事が言っているのは、それをやめろということではなく、その手前に段が2つあるということだけ。目的はそのままで大丈夫。

上京したばかりで、東京の土地勘がありません。

土地勘は要りません。運営が同席しているので、当日わからなくなったら公式LINEから連絡してほしい。集まる場所と時間はイベントごとの案内に載っています。参加できるのは20代の方で、安心して過ごせる場を守るためのルールは申し込みの前にお読みいただけます。

会社の人とはふつうに話せます。それでも同じ話ですか?

会社は、同じ人に毎日会える場所を、勤務時間のあいだだけ用意してくれています。土日にその形が消えるので、外で増えないのは自然なこと。

上京していなくても、この話は当てはまりますか?

当てはまることがあります。学校が終わって、通学路と部活が同時に無くなったところは同じです。実家に住んでいても、休みの日に外へ出る理由だけは自分で作ることになります。

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連絡先を交換しなくても、また会える場所を1つ

ここまでの話をそのまま裏返すと、新しいコミュニティを選ぶ基準は1つになります。連絡先を交換しなくても、次に行けるか。この基準を満たす場所が1つあれば、社交的でない自分のほうは、そのまま放っておけます。

Coeliaがやっているのは、その先を今日中に決めなくていい形にしておくことです。はじめましてカードで名前は共有しますが、そこから連絡先まで進むかどうかは、その日に決めなくて構いません。話題サイコロは振ればお題が出ますし、協力型ボードゲームのitoは、全員で数字の順番を当てにいく協力ゲームです。

運営が同席しているので、輪に入りづらいときはその場で相談できます。聞き役のままでも過ごせる進行にしていて、ひとり参加を歓迎しています。参加できるのは20代の方。

まずは見るだけで大丈夫。イベント一覧を開いて、次に同じ会がいつあるかだけ、見てみてほしい。同じ会がまたあるなら、1回で決めなくて済みます。参加費と会場はイベントごとのページに出ています。

聞きたいことが出てきたときは下のリンクから。「ひとりで行っても平気ですか」の一言で足ります。押すとLINEの友だち追加になります。

Coelia公式LINEを追加して、次の回について聞いてみます

友だち追加のあとに届くイベント診断(全3問・目安30秒)に答えると、コエリアガチャのチケットを10枚受け取れます。イベント参加費の割引クーポンなどが当たります。 チケットの有効期限と使い方を見る

休みの日に家から出られないほうが近いなら、こちらから読んでください(休みの日に家から出ない)。連絡先の交換を急がない話は別に書きました(連絡先の交換は急がなくていい)。周りの正解リストから選んできた違和感は、こちらに書きました(周りと同じ道を選んだのに、自分の物語に感じない)。

はじめましてが、久しぶりになるまで。

記事から、次の実践へ

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もっと成長したい20代へ

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役職を待たず、小さなチームで目的を決め、仲間の話を聞き、役割を持つ。若手がチームづくりを始める5ステップを、Coeliaの実践からまとめました。

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