本文へ移動
「同じ会でも、座る場所で 別の会になっていた」と大きく記した、Coeliaお役立ちブログの記事カード画像

先に立場を言っておきます。僕は、会社の忘年会が好きなほうです。Coelia代表の小幡十矛です。

Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか

「忘年会 行きたくない」で検索してここに着いた方に、いちばん役に立たなさそうな人間が書いています。それでも書くのは、好きな側にいたせいで、行きたくない人の理由を長いあいだ取り違えていたからです。

忘年会は、僕にとっては年に一度の楽しみな日でした

12月になると、僕はわりと楽しみにしているほうでした。1年の話をまとめて聞ける日で、普段は席の遠い人と話せる日でもあります。終わったあとに、来てよかったと思って帰る側でした。

だから当時の僕は、会の出来を自分の楽しさで測っていました。今日は盛り上がったからいい会でした、という測り方です。

そのうえで、当時は口に出さない考えがありました。楽しめていない人がいるのは、その人が楽しもうとしていないからです、と思っていました。この考えが、この記事でいちばん長く間違っていた部分です。

運営として会場に入ると、見えるものが入れ替わりました

変わったきっかけは、性格でも心がけでもなく、立ち位置でした。Coeliaでは全ての回に運営が入ります。僕もその側に立つようになりました。

12月の夜の会場で、運営役の若い人が壁ぎわに立って離れた席のほうを見渡している様子を描いた挿絵

参加者として座っていたころ、僕が見ていたのは盛り上がっている人です。運営として立つと、見えるものが入れ替わります。目に入るようになったのは、動いていない人です。最初の一言を探しているうちに、2時間のほとんどを同じ席で過ごした人がいました。注文を回す係になって、最後まで席を立たなかった人もいました。終電の時刻を、何度も画面で確かめていた人もいました。

僕にはそれが、その人たちのやる気の話に見えていました。いま同じ場面を見ると、原因は人ではなく席のほうにあります。その席では、話し始める前に済ませることが多すぎた

そこでやめたことが1つあります。盛り上がっているかどうかで会の出来を測るのを、やめた。盛り上がりは、いちばん動きやすい席に座っていた人の感想でしかないからです。僕はずっと、その席から採点していました。

同じ会でも、座っている場所によって別の会になっていました

僕が楽しかった理由は、僕の性格ではありませんでした。僕が、席を選べる側に座っていたからです。

話す相手を自分で決められて、帰る時間も自分で決められる席に、僕は座っていました。同じ会場の同じ2時間なのに、その条件がそろっていない席に座っていた人にとっては、まったく別の会が進行していました。同じ会でも、座っている場所によって別の会になっていました。

これは、会社の忘年会が悪い、という話ではありません。僕はいまでも好きです。悪いのは人ではなく席の配り方で、それは会の中身とは別に決まってしまいます。

参加意欲が高まる条件の上位は、料理よりも席の作りの話でした

自分の見落としがどれくらい一般的なものかは、外の数字で確かめられます。ボンディッシュ株式会社が2025年10月23日から27日に、一都三県在住で役所や企業に勤める20〜59歳の男女362人へ行ったインターネット調査は、参加意欲が高まる条件を聞いています。上位は「メニューのバリエーションが豊富」87.3%、「お酌や取り分けなどの気遣いが不要」85.6%、「途中入退室がしやすい」84.8%でした(回答者全体の値で、年代別の内訳は公表されていません)。

後ろの2つは、料理の話ではありません。どちらも席の作りの話です。取り分けなくていいのは役割が先に決まっていないから。途中で抜けられるのは終わりを自分で決められるから。85%前後の人が挙げた条件が、飲み会の中身ではなく席の作りに並んでいました。

この調査が出したのは「その条件があると参加意欲が高まる」と答えた人の割合で、参加率がどれだけ変わるかは測っていません。効果の大きさは未確認です。それでも、僕が運営側に立ってはじめて見えたものと、同じ場所を指しています。

配られた席と、自分で選んだ席で、自分が決められる範囲がどう変わるか
決めるもの配られた席自分で選んだ席
行くかどうか事実上、決まっています自分で決めます
席の序列上座・下座が先に決まります席順もあいさつの順番もありません
自分の役割年次や立場で先に決まりやすい決まっていません
帰る時間当日の流れで決まります自分で決めます

この表の左右を分けているのは、性格でも気の利き方でもありません。全部、その日その人が何を決められる位置に座ったかです。

行きたくない人は、忘年会が嫌いな少数派ではありません

そもそも20代は、忘年会に行きたい人のほうが多数派です。

パーソルキャリア株式会社のJob総研が実施した「2025年忘年会意識調査」では、忘年会に参加したい派の割合が年代ごとに分かれました。調査期間は2025年10月29日から11月4日、対象は現在就業中のJobQ Town登録者(全国・男女・20〜50代)、有効回答は421人のインターネット調査です。

12月の夜の駅のホームで、コート姿の若い社会人がスマホを持つ手を下げて立つ様子を描いた挿絵
年代別「忘年会に参加したい派」の割合(Job総研「2025年忘年会意識調査」・有効回答421人)
年代参加したい派
20代71.0%
30代57.8%
40代55.1%
50代48.3%

同じ調査で、全体の参加したい派は60.1%、今年の忘年会の実施率は69.1%でした。参加したくない理由として挙がったのは、多い順に「プライベートを優先したい」56.5%、「飲み会のノリについていけない」38.7%、「上下関係が面倒・疲れる」38.1%です。先に挙げたボンディッシュの調査でも、20代の73.6%が参加したいと答え、全体の68.2%を上回りました。

2つは別々の調査なので、重ねられるのはここまでです。参加したい側が多数なのは2件とも示しています。条件を聞いたのはボンディッシュだけで、参加意欲で分けた内訳は公表されていません。分かるのは、回答者全体の85.6%と84.8%が「気遣いが不要」「途中入退室がしやすい」を挙げたことです。だから席の作りへの注文は、行きたくない人だけのものとは言えません。

もうひとつ、自分の説に都合の悪い数字も置いておきます。参加したくない理由の最多は「プライベートを優先したい」56.5%で、これは席をどう作っても解けません。席の話が説明できるのは「飲み会のノリについていけない」38.7%と「上下関係が面倒・疲れる」38.1%のほうです。席は全部ではなく、一部。それでも、その一部は作り方で変えられます。

Job総研「2025年忘年会意識調査」の発表資料を見る(PR TIMES)

ボンディッシュ株式会社の忘年会に関する調査結果をチェックする

あわせて、この2件で書けないことも残しておきます。年代を比べられるのはJob総研の調査だけで、ボンディッシュの調査は20代と全体の割合しか公表されていません(30〜50代との比較はできません)。Job総研は年代別の割合を出していますが、年代ごとの回答者数は公表されていないため、年代ごとの数字がどれくらいの幅を持つかは未確認です。2件ともインターネット調査で、答えた人の集まり方には偏りがあります。2026年に同じ質問をした調査は未確認です。

だから僕らは、席順もあいさつの順番も作りませんでした

Coeliaで会を組むとき、僕らが足したものより、置かなかったもののほうが、当日の居心地をよくしました。置かなかったのは、席順とあいさつの順番です。並び自体は運営が話しやすさで組みます。無いのは、立場で先に決まる序列のほうです。

12月の夜のダイニングで、参加者がグラスを持って別のテーブルの空いた席へ移ろうとしている様子を描いた挿絵

代わりに置いたのは、話すきっかけのほうです。テーブルには話題サイコロと自己紹介カードがあります。転がせば話題が決まるので、最初の一言を自分で用意しなくて済みます。途中で帰りたいときは、LINEでひとことだけで大丈夫です。引き止めません。運営は全ての回に入っていて、輪に入りづらいときはそのまま相談できます。

イベントページに「無理に盛り上げなくていい」と書いてあるのは、雰囲気づくりの言葉ではありません。盛り上がりを、会の出来の基準から外しましたという設計上の宣言です。基準から外して初めて、聞き役のまま過ごした人が「今日はうまくやれなかった」と思わずに帰れます。

12月に足すなら、断り方より先に、自分で選んだ席を1つ

ここまでの話を、読んでいる方の側へ置き直す。

会社の忘年会が気重いことは、飲み会が苦手だということの証拠になりません。証拠になるのは、自分で席を選べた日でも同じようにしんどかったときだけです。その日にまだ当たっていないなら、性格の話はまだ始まっていません。

そして、これは会社の忘年会をやめる話でもありません。僕はいまでも好きです。ただ、12月がその1回しかないと、その1回の席の配られ方で12月が決まってしまいます。もう1つ足しておくと、そこが変わります。翌日が早い日の出方は飲み会を途中で帰るのに、うまい言い方は要りませんでしたに書いてあります。

Coeliaは東京で、20代限定のイベントを続けて開いています。12月12日(土)に神田で開くのは「自分で選んだ忘年会」という名前の回です。会社の忘年会とは別に、もう1回。その日はじめて会った人と、1年おつかれさまを言い合う。

次に読む記事

よくある質問

20代は忘年会が嫌いなのですか?

2025年の調査2件は、どちらもその向きではありません。Job総研「2025年忘年会意識調査」(有効回答421人)では20代の参加したい派が71.0%で、30代57.8%・40代55.1%・50代48.3%より高い割合でした。ボンディッシュ株式会社の調査(一都三県・362人)でも20代の73.6%が参加したいと答え、全体の68.2%を上回っています。ただしボンディッシュは20代と全体しか公表しておらず、年代を比べられるのはJob総研だけです。

行きたい人が多いなら、行きたくない自分がおかしいのですか?

いいえ。同じ調査で、参加意欲が高まる条件として挙がった上位が「お酌や取り分けなどの気遣いが不要」85.6%、「途中入退室がしやすい」84.8%です。これは回答者全体の値で、参加意欲で分けた内訳は公表されていません。それでも、席の作りへの注文が行きたくない人だけのものではないことは言えます。なお参加したくない理由の最多は「プライベートを優先したい」56.5%で、これは席の作りでは解けません。

会社の忘年会と、会社以外の集まりで、気の重さが違うのはなぜですか?

自分で決められる範囲が違うからです。会社の忘年会は、行くかどうかも、席順も、自分の役割も、帰る時間も、先に決まっていることが多くあります。自分で選んだ集まりは、行くかどうかと帰る時間を自分で決められます。飲み会という形は同じでも、決める人が違います。

会社以外の忘年会に、ひとりで参加しても大丈夫ですか?

Coeliaは東京で20代限定のイベントを続けて開いていて、ひとり参加は歓迎です。運営が全ての回に入っているので、輪に入りづらいときはその場で相談できます。12月12日(土)の「自分で選んだ忘年会」は神田で19時開催です。席順もあいさつの順番もなく、テーブルの話題サイコロと自己紹介カードで話すきっかけが作れます。

途中で帰りたくなったらどうすればいいですか?

12月12日(土)の回では、途中で帰りたいときはLINEでひとことだけで大丈夫です。引き止めません。あいさつの順番も席順もないので、抜けるタイミングを探しながら座っている時間が要りません。

まとめ

僕は会社の忘年会が好きな側で、だからこそ、行きたくない人の理由を長く性格の話だと思っていました。運営として立ってみて、それが取り違えだと分かりました。同じ会でも、座っている場所によって別の会になっていました。2025年の調査で参加意欲が高まる条件として並んだのも、気遣いが要らないことと途中で抜けられることで、どちらも席の作りの話でした。席で解けるのは全部ではなく一部だが、その一部は作り方で変えられます。12月に足すなら、断り方より先に、自分で選んだ席を1つどうぞ。

今年の12月に、自分で選んだ席を1つ置いてみませんか

Coeliaは、東京で20代がひとり参加でも自然につながれる社会人サークルです。ダーツやスポーツ、飲み会に加えて、鍋会・忘年会・クリスマス会などの季節の回も開いています。運営が全ての回に入っているので、初参加でも気になることはその場で相談できます。

公式LINEを友だち追加して、年内の予定をチェックしてみる

友だち追加のあとに届くイベント診断(全3問・目安30秒)に答えると、コエリアガチャのチケットを10枚受け取れます。イベント参加費の割引クーポンなどが当たります。 チケットの有効期限と使い方を見る

はじめましてが、久しぶりになるまで。

記事から、次の実践へ

現在申し込めるイベント

各カードの詳細ページで日時、場所、料金、必要な持ち物、当日の流れを確認し、そのイベントの予約ボタンから申し込めます。

開催予定のイベントを3件表示しました
開催予定のイベントを見る

もっと成長したい20代へ

参加するだけでなく、一緒に企画する側へ

役職を待たず、小さなチームで目的を決め、仲間の話を聞き、役割を持つ。若手がチームづくりを始める5ステップを、Coeliaの実践からまとめました。

若手のチームづくり5ステップを見る