交流会の終了直前、名刺交換より先にメモ帳を開いている人がいます。Coeliaの20代向けイベントを運営している側から見ると、会話が続いた人の共通点は話術の上手さではなく、相手の答えから一つ言葉を拾って次の問いにしていたかです。
Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか
交流会で会話を自然に続けるコツは、相手が答えやすい具体的な問いを一つ出し、その答えの中から次の問いを選ぶことです。「最近よかったもの」「今ちょっと得意なこと」「次にやってみたいこと」は、初対面でも前向きな会話が広がりやすい話題です。
交流会の会話は、話術より「共通のきっかけ」で決まります
初対面の会話では、相手を楽しませる特別な話題より、二人が同じイベントにいる事実から始めると自然です。
- 「このイベントは何を見て知りましたか?」
- 「今日はどの企画を楽しみに来ましたか?」
- 「この辺りにはよく来ますか?」
共通の状況から始めると、相手も答えを探しやすくなります。答えの中に出た場所、趣味、仕事、最近の関心を一つ拾えば、次の問いが生まれます。
コツを覚える前に、運営がその場で見ていること
会話が止まったとき、運営が先に声をかけるのは「話題を提供してください」と頼む人ではなく、相手の直前の一言を繰り返して次の問いを探している人です。用意した質問リストへ戻るほど、相手の答えは聞こえなくなります。
聞くのが得意な人ほど、質問だけが続いて自分の話を入れない傾向があります。一方で、自分の情報を一つ短く返したあとにまた聞く人は、対等な会話に見えて、相手も次の話をしやすい。
だからこの記事では、5つのステップを並べる前に、相手の言葉を一つ拾ってから次の問いをすることを先に決めます。残りは、表を見ながら当日に試せば足ります。
会話が続く5つのステップ(一覧)
| ステップ | やること | 運営から見た例 |
|---|---|---|
| 1.観察から声をかけます | その場で共有できること(企画・道具・選んだゲーム)をきっかけにします | イベント名や持ち物から入った人は、定型的な自己紹介に戻りにくい |
| 2.一つで答えられる質問 | 「最近よかったことは?」のように、一つの答えを一緒に味わいます | 質問を重ねる前に一つ答えを聞けている人は、相手の表情が柔らかくなります |
| 3.言葉を一つ拾う | 相手が出した言葉から次の問いを作ります | リストへ戻らず拾えている人ほど、会話のテンポが一定になります |
| 4.自分の話も短く返す | 「自分も最近始めました」のように情報を一つ返す | 質問だけの人より、対等なやり取りに見えて相手も話しやすい |
| 5.次の会話へ橋をかけます | 共通点のある人を紹介する、続きを約束します | 橋をかけた人の周りでは、一対一の会話がテーブル全体へ広がります |
会話が続く5つのステップ
1.観察できることから声をかけます
イベントの内容、持っている道具、選んだゲームなど、その場で共有できることを入口にします。見た目や個人情報へ踏み込みすぎず、今ここにある話題を選びます。
2.一つで答えられる質問をします
「休日は何をしていますか?」より「最近の休日でよかったことは何ですか?」のほうが、場面を思い出しやすくなります。質問を重ねる前に、一つの答えを一緒に味わいます。
3.相手の言葉を一つ拾う
「カメラを始めました」と聞いたら、「どんな写真を撮るのが好きですか」と続けます。用意した質問一覧へ戻るより、相手が出してくれた言葉を大切にします。
4.自分の話も短く返す
質問だけが続くと、聞かれる側に役割が偏ります。「自分も最近始めました」のように、自分の情報も一つ返すと対等な会話になります。
5.次の会話へ橋をかけます
共通点のある人を紹介したり、「あとでこの話の続きを聞かせてください」と伝えたりします。一度区切ることも、関係を続けるための前向きな選択です。
会話を区切るときは、「話せてよかった。次の企画も一緒に見てみましょう」のように、今の会話への感謝と次の行動を一つ伝えます。続きを話せる入口を残すと、短い会話も次の再会へつながります。
前向きな会話が広がる7つの話題
- 最近よかったお店、本、音楽、サービス
- 今、少しずつ上達していること
- 仕事以外で学んでいること
- 休日に試してみたいこと
- 地元や今住んでいる街の好きなところ
- 人へ紹介できる得意や知識
- 次の季節にやってみたい企画
Coeliaのはじめましてカードには、「最近よかったもの」「ちょっと得意なこと」「相談に乗れること」を書く欄があります。互いの「最近よかったもの」や得意を出し合うと、自己紹介が肩書きの交換から、役立つ情報と次の行動が見つかる時間へ変わります。
聞くのが好きな人は、人と人をつなぐ力を持っています
交流会では、相手の言葉を覚え、別の人との共通点を見つけ、会話の輪をつなぐことも主体的な関わりです。
「その話、こちらの人も詳しいです」「二人とも同じことに挑戦しています」と橋をかけると、一対一の会話がテーブル全体へ広がります。好奇心を持って聞く姿勢は、参加者同士が互いを知る仕組みになります。
会話のきっかけが用意されたイベントを選んでみる
自由交流だけのイベントより、自己紹介カード、話題サイコロ、共同で楽しむ企画があるイベントは、会話のきっかけをつかみやすくなります。仕掛けがあると、全員の視線が人以外の一点へ集まります。話が止まった数秒が気まずくならないのはそのためで、席の向きから見た話はこちらにまとめた(初対面の沈黙が気まずいのは、会話力ではなく席の向きの問題でした)。
Coeliaは、20代限定のイベントで運営スタッフが常駐し、初参加でも会話へ入りやすい進行を整えています。話題サイコロや協力型ボードゲーム「ito」など、参加者が自然に一緒に楽しめる仕掛けもそろえました。イベントの仕組みを借りて、会話を始められます。
自分の会話の持ち味を先に知りたいときは、会話タイプ診断で9問に答えると、タイプと相性の良い話し方がわかります。
次に読む記事
よくある質問
交流会で最初に何を話すと自然ですか?
イベントを知ったきっかけ、今日楽しみにしていること、会場のエリアなど、二人が共有している状況から始めます。
交流会で会話を続けるコツは?
相手の答えに出てきた言葉を一つ拾い、具体的な次の質問をします。自分の話も短く返すと、対等なやり取りになります。
聞くことが好きでも交流会で積極的に関われますか?
関われます。相手の話を広げ、共通点のある人同士をつなぐことは、会話の輪を育てる大切な役割です。




