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東京の20代向けイベントコミュニティCoeliaのブログ記事カード。「出られないのは 出不精のせいじゃない」と大きく記している

石川県から東京に出てきて、いまは20代の集まりを運営しています(Coelia代表・小幡十矛)。社会人3年目、土曜の朝に必ずやっていた作業があります。カーテンを開けて、検索窓へ休日の東京とひとりで行けるイベントを打ち込む作業です。候補を10個出して、移動時間を調べて、いくらかかるか数えて、閉じました。

Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか

次に部屋を出たのは21時で、行き先はコンビニでした。その日はじめて人からもらった言葉が、レジの「あたためますか」です。

地元にいたころ、外に出るのにこんな手続きは1つも要りませんでした。朝起きたら、もう外に出る用事のほうが先に決まっていました。

つまり上京してから私は、毎週末、その日のぶんの外出理由をゼロから作る係になっていました。原因は自分が出不精になったこと。1年くらいそう思っていました。そこではありませんでした。

土曜の朝にやっていたのは、外出ではなく外出の企画でした

手順は毎回同じでした。まず候補を出す。次に乗換案内を開いて、片道の分数を確認します。定期の範囲を出るかどうかを確かめます。入場料と昼ごはん代も足す。最後に、ひとりで行って浮かないかを想像します。道具をそろえる前に試したいときは手ぶらで行ける体験の探し方から選ぶと、数える項目が1つ減ります。

土曜の午前、机で頬づえをついてスマートフォンを見る若い人の様子を描いた挿絵

この作業に名前をつけるなら、幹事です。日程を決めて、行き先を探して、行き方を調べて、いくらかかるか計算します。参加者は自分ひとり。そして毎回、当日にその会をなかったことにするのも自分でした。

気づいたら夕方でした。カーテンの隙間から入る光の角度が変わっていて、部屋で鳴っているのは冷蔵庫だけです。

コンビニまでの往復6分で出した結論は、いま思うとおかしなものでした。自分は出不精になりました。だから来週は、もっと早く起きて、もっと気合を入れよう、と。

気合を入れると、決められない時間だけが長くなりました

翌週は8時に起きました。企画の時間が2時間増えます。候補も20個に増えた。

結果は、決められないまま夕方になりました。早起きしたぶん、決められない時間が長くなっただけです。候補が20個あると、19個を落とす理由も要ります。

そのあと、家でやることを増やす方向も試しました。作り置き、部屋の模様替え、読みかけの本。悪くはありません。ただ、これをやると外に出ない日が、過ごした日として成立してしまいます。成立してしまうので、次の週も同じように過ぎていました。

何度かやって、ようやく手前の疑いへ届く。困っていたのは腰の重さではありませんでした。外に出るために、毎回ゼロから理由を作らないといけない仕組みでした。気合を入れる作業は、その仕組みを一度も疑わないまま、やることだけ増やしていく作業でした。

増えていたのはひとりの時間ではなく、外出に理由が要る日のほうでした

地元にいたころだって、出かけるときは自分で決めていたはずです。そう思って、外に出た日を思い出そうとしました。「出かけよう」と決めた記憶が、ほとんど出てきません。

朝の玄関で、カバンが置かれた側の靴だけが外へ向けて揃えられている様子を描いた挿絵

出てくるのは全部、決めなくても外にいた時間です。学校がある日。部活がある日。塾の前に寄るコンビニ。用がなくても通る商店街。行き先は、私が決める前から、その日の予定のほうに入っていました。

上京した日に無くなったのは、その予定です。学校がなくなり、通学路がなくなり、通り道の顔ぶれもなくなります。会社は平日に同じ役をしてくれるが、土日はしてくれません。

だから土曜の朝、私は毎回ゼロから理由を作る立場に置かれていました。出不精になったのではなく、外出の理由を自分で用意する係へ、静かに配置換えされていただけでした。配置が変わっただけです。だから、自分を直す必要はありません。

この調査で減っているのは、学校と職場の人と一緒にいた時間でした

自分の思い込みだと嫌なので調べました。総務省統計局の令和3年社会生活基本調査です。5年ごとの基幹統計調査で、全国約7,600調査区から無作為に選ばれた約9万1千世帯、10歳以上の世帯員およそ19万人が対象になっています。生活時間は令和3年10月16日から24日までの9日間のうち、指定された連続2日間について調べたもの。数字は結果の概要の表4-1から取りました。

この調査は、睡眠を除いた時間を「誰と一緒にいたか」で分けています。ここでいう「一緒にいた」とは普通に会話ができる程度の距離にいること。近くに知っている人が誰もいない時間は「一人で」に入ります。

20〜24歳の、睡眠を除く生活時間の変化(2016年と2021年の比較・週全体)
一緒にいた相手2016年2021年
学校・職場の人と一緒5時間34分4時間25分1時間09分の減少
一人で5時間05分6時間14分1時間09分の増加

同じ年齢階級の中で、減った側と増えた側が同じ幅で動いています。学校・職場の人と一緒にいた時間の減り方は、全年齢階級のなかでいちばん大きいです。ひとりでいた時間は、全ての年齢階級で増えています。

この調査の数字の並びとしては、放っておいても人と一緒にいられた時間が減り、ひとりの時間が同じ幅で増えています。意欲が上がったか下がったかとは別に、この2つは動きます。

ただし、ここから言えるのは並びだけです。この調査は原因を測っていないので、意欲が落ちたから減ったとも、配置が変わったから減ったとも書けません。20〜24歳には学生も入っているので、減った内訳が学校なのか職場なのかも、この数字では分けられません。もう1つ大きな留保があって、調査が行われた2021年10月は、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全ての地域で終了した直後です。この増減に感染症の影響が入っているのは確かで、どこまでが影響なのかを、この数字から分けることはできません。

この節で言えるのは、一緒にいた相手の内訳が変わったところまでです。外出の理由が作りにくくなったかどうかは、この調査が測っていません。ここから先は私の見立てになります。

やめたのは行き先を決めることで、置いたのは決まっている予定でした

仕組みのほうが問題だと分かってから、休日にやることを入れ替えました。

社会人3年目の土曜と、いまの土曜
項目社会人3年目いま
朝いちばんにやること行き先を検索します何もしません
週にいくつ予定を決めるか毎回ゼロから決めます先に決まっているものが1つあります
候補を落とす作業19個ぶんなし
予定がない日の扱い0点ただの休み
腰の重さ重い重い

4行動いて、1行だけ動いていません。腰の重さは、社会人3年目のままです。

やめたことは2つあります。1つは土曜の朝に行き先を決めること。もう1つは、予定がない日を0点として数えることです。0点をつけていると、次の週は挽回のために企画の精度を上げにいきます。上げにいくほど、決められません。

置いたのは1つだけです。日時と場所と、その日にやることが、私が起きる前から決まっている予定を1つ入れた。はじめて行った回にやったことは、的に向かって投げて、大きく外して、その場が笑って、次の人が投げただけです。私はその日、行き先について何も決めていません。何も決めていないのに、外に出ていました。

いまも土曜の朝は動けません

予定がない日は、いまもあります。ただ、その日を失敗として処理しなくなりました。カーテンを開けたときの光の角度も、以前ほど気になりません。

土曜の朝、カーテンの隙間から光が入る部屋で布団の中から天井を見ている若い人の様子を描いた挿絵

行き先を自分で企画する力がついたわけでもありません。何も決まっていない土曜は、いまでも夕方まで決まりません。腰の重さの行は、社会人3年目からずっと重いままです。

欲しかったのは、休日を自分で埋められる人間でした。手に入ったのは少し違って、埋めなくてもいい休日でした。理由を作らなくていい予定が週に1つあると、残りの日は本当にただの休みになります。

変えたのは自分ではありません。理由を作る係から降りただけでした。

休日に家から出られないとき、先に押さえる3点

「休日 家から出ない」「休日 引きこもり」で検索してきた場合、止まるのは気力の弱さより、毎週末外出理由をゼロから作る係になっていることです。ここまで読む前に、見方の型だけ先にまとめます。

  • 重い理由:候補を探して移動時間を数えるだけで、部屋を出る前に疲れる
  • 置き換え:動ける自分になるより、理由を作らなくていい予定を1つ持つ
  • 具体案:気になる回の告知文で「当日の流れ」だけ1つ見る(登録不要)

休日ひとりの過ごし方の型は休日ひとりの過ごし方にまとめています。

よくある質問

ひとりで参加しても浮きませんか?

着いたら運営に「はじめてです」と言ってほしい。ひとりでの参加を歓迎しています。会のはじめに、全員ではじめましてカードを書く時間があるので、最初の数分は全員が同じ作業をしています。輪に入りづらいときは、その場で運営へ相談できます。

休みの日に外へ出ないのは、性格の問題でしょうか?

性格の問題と捉える前に、まず「その日の予定が誰の手で決まっているか」に注目してみてください。地元では学校や部活が先に決めてくれていたものを、上京すると自分で毎回作ることになります。順番としては、こちらのほうが先。

予定を入れると、かえって疲れませんか?

疲れる予定はあります。分かれ目は、その日に自分が決めなければいけないことの量です。行き先も進行も先に決まっている回は、決める作業がまるごと要りません。

ダーツやフットサルの経験がなくても参加できますか?

経験は要りません。投げる人が1人ずつ替わるので、外したらその場が笑って、次の人に順番が回ります。話が途切れて困る時間自体が発生しません。

土日が休みではないのですが、行ける回はありますか?

平日の夜に開く回もあります。開催の日時はイベント一覧に出ているので、自分の休みと重なる回があるかを先に見てほしい。

上京したばかりで、東京の土地勘がありません。

土地勘は要りません。運営が同席しているので、当日わからなくなったら公式LINEから連絡してほしい。集まる場所と時間はイベントごとの案内に載っています。参加できるのは20代の方で、安心して過ごせる場を守るためのルールは申し込みの前にお読みいただけます。

家にいるのが好きなのですが、それは直したほうがいいですか?

直す話ではありません。この記事で減らしたのは家にいる時間ではなく、外に出るときにかかる手間です。家が好きなままで、手間だけ減らせます。

行ってみて合わなかったら、次から行かなくても大丈夫ですか?

大丈夫。繰り返し参加しやすい仕組みにはしていますが、毎回来ることを前提にはしていません。次の回に来なかった理由を聞くこともありません。

上京していなくても、この話は当てはまりますか?

当てはまることがあります。学校が終わって、通学路と部活が同時に無くなったところは同じです。実家に住んでいても、休みの日に外へ出る理由だけは自分で作ることになります。

決めなくていい予定が1つあると、残りの日はただの休みになります

ここまでの話をそのまま裏返すと、休日に入れる予定を選ぶ基準は2つになります。日時と場所が先に決まっているか。そして、その日にやることが先に決まっているか。この2つを満たす予定が週に1つあれば、腰が重い自分は、そのまま放っておけます。

Coeliaがやっているのは、行く側が理由を持たなくていい状態を、先に作っておくことです。ダーツなら的、フットサルならボール。企画型の会は、その日やることがそのまま会の名前になっています。参加する人が朝に決めることは、行くか行かないかだけ。

運営が同席しているので、輪に入りづらいときはその場で相談できます。聞き役のままでも過ごせる進行にしていて、ひとり参加を歓迎しています。参加できるのは20代の方。

まずは見るだけで大丈夫。イベント一覧には、日時と場所と、その日やることが先に書いてあります。行けそうな日があるかだけ、見てみてほしい。参加費と会場はイベントごとのページに出ています。

聞きたいことが出てきたときは下のリンクから。「ひとりで行っても平気ですか」の一言で足ります。押すとLINEの友だち追加になります。

Coelia公式LINEを追加して、次の回について聞いてみます

友だち追加のあとに届くイベント診断(全3問・目安30秒)に答えると、コエリアガチャのチケットを10枚受け取れます。イベント参加費の割引クーポンなどが当たります。 チケットの有効期限と使い方を見る

知り合いの増やし方そのものが気になるなら、こちらも近いはずです(新しいコミュニティの探し方)。休日の過ごし方を軸で選び分ける話は別に書きました(休日ひとりの過ごし方)。

はじめましてが、久しぶりになるまで。

記事から、次の実践へ

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もっと成長したい20代へ

参加するだけでなく、一緒に企画する側へ

役職を待たず、小さなチームで目的を決め、仲間の話を聞き、役割を持つ。若手がチームづくりを始める5ステップを、Coeliaの実践からまとめました。

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