転勤で寂しくなるのは、性格でも気持ちの弱さでもなく、それまで近くにいた人と会う頻度が一度ゼロになったことへの自然な反応です。感情は直接動かせませんが、予定は自分の手で動かせます! だから最初に効かせるのは、寂しさを消そうとすることではなく、次に会う予定が1個ある状態をつくること。その1個は「会話のきっかけが用意されているか」と「次に行けるイベントを選べるか」の2つで見ると、最初の一歩を決めやすくなります。評価の関わらない関係が心の余白をつくる理由は利害関係のない関係がつくる心の余白にまとめています。
Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか
荷ほどきが終わった頃に、それは来ます
転勤や異動が決まってから東京に来るまで、やることは山ほどあります。物件を決めて、荷物をまとめて、引っ越して、新しい職場の名前と顔を覚えて。ここまでは、目の前のタスクが背中を押してくれます。
そして仕事がなんとか回り始めた頃、ふと平日の夜や日曜の夕方に、予定が何も入っていないことに気づきます。前の土地なら「今日ひま?」と送れた相手が、いま近くにいません。そのときに来る感覚が、たぶんこの記事にたどり着いた理由です。
まず言えるのは、それはおかしいことでも、弱いことでもありませんということです! むしろ、環境が大きく変わったのだから、そう感じるほうが自然だと Coelia は見ています。そして自然な反応なら、気合いで打ち消す必要はありません。順番を変えるだけで動きます。
就職や進学で東京へ来た方も、状況はほとんど同じです。ここから先は同じように読めます。
転勤で切れたのは、関係ではなく「会う頻度」です
ここが、この記事でいちばん伝えたい見方の切り替えです!
転勤しても、地元や前の勤務地の友人との関係そのものが消えたわけではありません。連絡先も残っているし、話せば普通に話せます。変わったのは会う頻度がゼロになったことだけです。
そう捉え直すと、やることが変わります。「友達をつくる」だと目標が大きすぎて、何から手をつければいいのか決まりません。「近くで会える頻度を、少しずつ戻す」なら、今週やることが1つに決まります!
そしてここが大事なところです。寂しいという感情は、直接スイッチを切れません。けれど予定は、自分の入力だけで動かせます。動かせないものと格闘するより、動かせるほうから動かします。これが「次に会う予定が1個ある状態」をおすすめしている理由です。
慣れるのを待つ時間を、会う頻度を作る時間に回す。そのほうが、半年後に選べるものが増えます!
休日に一度も声を出さない日が続いているときも、見る場所は同じです(休日に誰とも話さなかった土曜日)。
転勤してからの流れと、寂しさが出るタイミング
寂しさが出てくる時期には、だいたい共通の位置があると Coelia は見ています。次の表は、転勤してからの流れを4段階に分けて整理したものです!
| 段階 | 主に埋まっている時間 | 起きやすいこと | その時期にやる一手 |
|---|---|---|---|
| 1. 引っ越し直後 | 手続き・荷ほどき・生活用品の買い出し | やることが多く、考える余裕がありません | 生活の土台を先に整える(近所への挨拶や動線づくり) |
| 2. 業務の立ち上げ | 仕事の把握・人の顔と名前・社内の作法 | 職場では会話があるので、外の予定が無くても気づきにくい | この時期は仕事に集中して大丈夫 |
| 3. 生活が回り出す | 仕事+家事のルーティン | 週のかたちが決まり、空いている枠が見えてきます | 空いた枠を1つだけ、業務外の予定に当ててみます |
| 4. 予定が空く | 平日の夜・土日 | 「今日ひま?」と送れる相手が近くにいないと気づきます | 慣れるのを待つのではなく、会える頻度を1個から作り直す |
段階1と2は、やることが多い分だけ守られている時期です。だから寂しさが表に出てくるのは、たいてい段階3から4に移ったあと。つまりこの感覚は、生活が立ち上がった証拠でもあります! 悪化ではなく、次のフェーズに来たサインとして読むほうが、次の一手を選びやすくなります。
引っ越し直後の実務でまだ気になることが残っているなら、引っ越し挨拶はどこまで?一人暮らしの判断基準・タイミング・例文ガイドも先に片づけてしまうとラクです。
「予定を入れたら余計に疲れた」を先に片づけます
ここで、いちばん強い反論に答えます! 「外に出る予定を入れてみたけど、かえって消耗した」というものです。これは本当に起こります。
原因は、予定の数ではありません予定の中身だというのが、続けてイベントを運営している側の実感です。同じ「外に出る予定」でも、初対面の人と自力でゼロから会話を作る設計になっているイベントと、会話のきっかけがあらかじめ用意されている環境では、消耗の量がまるで違います。
そしてもう1つの軸が「次に行けるイベントを選べるか」です。その日だけで関係が途切れてしまう単発イベントでは、次の1個をまたゼロから探します。会う頻度を戻すのが目的なら、次の予定まで公開されているイベントを選ぶほうが近道です!
この2軸で、選択肢は4つに分かれます。
| 次の予定が見つかりません | 次に行けるイベントを選べます | |
|---|---|---|
| 会話のきっかけが用意されていません | △ 大型フェス・大人数の立食:楽しめるが、話す相手を自力で探す負荷が高い | ◯ 習い事・ジム:次の予定は選べるが、会話が始まるまでに時間がかかる |
| 会話のきっかけが用意されています | ◯ 単発のワークショップ・体験会:その日は話せても、次の予定を探し直す | ◎ 公開中の予定がある少人数の交流イベント:きっかけと次の1回が両方そろう |
凡例:◎=最初の1個におすすめ/◯=条件つきで有効/△=慣れてからのほうが向く
読み方はシンプルです。会話のきっかけがあり、次に行ける回も選べる枠を1つ押さえると、次の予定を探し直す負荷が小さくなります! 左上が悪いわけではありません。人と会う予定が増えてから行くと、同じイベントでもぐっと楽しくなります。
会話のきっかけと、次に行ける回は、こうやって用意しています
Coeliaは、東京で20代限定のイベントを続けて開いているコミュニティです。ダーツ会だけを定期枠にするのではなく、複数ジャンルの公開予定から次に行けるイベントを選び、同じ運営のイベントへ自分のペースで参加できます!
会話のきっかけについては、その場の空気まかせにしていません。
- はじめましてカード:なまえ・年齢・しごと・出身・座右の銘・マイブームに加えて、「最近よかったもの・ちょっと得意なこと・相談に乗れること」を書く。転勤で来たばかりなら、お店や住むエリアの話がそのまま会話のネタになります!
- 話題サイコロ(EDEN):振るとお題が出ます。何を話せばいいか分からない時間をなくすための道具です。
- ito:言葉で数字の大小を当て合う協力型のボードゲーム。初対面でも自然に笑いが起きます!
安心の部分も、雰囲気ではなく運用で担保しています。運営常駐でいつでも相談OK/しつこい声かけ・ナンパ・迷惑行為はその場で対応/初参加歓迎。輪に入りづらいときも、気になる言動があったときも、その場で運営に声をかけられます。聞き役のまま過ごしても大丈夫な進行にしています。
ダーツ会は東京でスポット開催しています。日時と会場はダーツ会の開催情報で確認してください。日程が合わないときは、作業をしながら雑談もできるゆるゆるもくもく会(参加費と飲食代は開催回のページに明記)など、ほかの公開予定も選べます。同じ人との再会を保証するものではありませんが、同じコミュニティで人と会う次の機会を自分で選び直せます!
そして、Coeliaが置いている看板は1つ。会える人と機会が増える場所です。寂しさから来ても、面白そうだから来ても大丈夫。来た人はみんな、一緒にイベントを盛り上げる仲間です。
「また異動になるかもしれない」ときこそ、頻度で決まります
もう1つの反論にも答えます! 「どうせ数年でまた異動になります。今つながりを作っても意味がないのでは」というものです。
ここは正直に書く。期間が限られていても、会う頻度は作れます。むしろ、東京にいる期間が決まっているなら、その期間の週の過ごし方が変わることのほうが大きいはずです! いま会っておいた人とは、次の土地へ移っても連絡先が残ります。転勤前の関係が今も切れていないのと、同じことです。
ただし、この順番で進めるのは、平日が仕事で埋まっていて、ひとりで動ける時間がある人の場合です。家族と一緒に転勤してきて、いまは生活の立ち上げ自体が大仕事という時期なら、順番が違います。その場合は生活が回り出すまで待って大丈夫です!
そして、気分の落ち込みが何週間も続いたり、眠りや食事に影響が出ていると感じるときは、予定づくりの話ではなくなります。医療機関や自治体の相談窓口という選択肢があることも、頭の片隅に置いておいてください。使うかどうかは、あなたが決めて大丈夫です。
東京での広げ方をもう少し体系的に知りたくなったら、上京後に交友関係と視野を広げる5ステップと週末ひとりで行ける東京のイベントの探し方も合わせてどうぞ! どちらも「まず1個」の次に読むと役立つ記事です。
12月は、この「まず1個」がいちばん置きにくい月です。日付で予定を聞かれるので、置き場所が24日と25日の2つに絞られるからです。12月だけの置き方は、クリスマスに予定がない12月がしんどいのは25日のせいではないという話に書きました。
「何もない週」が「会う予定が1個ある週」に変わります
最後に、この記事の一手を実行したあとの景色を書いておきます!
いまのカレンダーは、平日が仕事で埋まっていて、土日が空いています。公開中の開催情報から生活に合う回を1つ選び、先にカレンダーへ置くと、次に動く日時が決まります。参加後も連絡先を交換できた相手がいれば、会話を続けるきっかけになり得ります。
1個入るだけで、週に軸ができます。これは、人と会う機会を戻す最初の一歩です。友達を何人つくる、という話ではありません。次に会う予定が1個ある状態を、まず今のカレンダーにつきます。それだけで十分です!
よくある質問
転勤して寂しいのは、慣れれば消えますか?
生活そのものには慣れます! ただ、会う頻度は自然には戻りません。近くに会える相手ができて初めて戻る種類のものだと Coelia は見ています。だから「慣れるのを待つ」より、「予定を1個つくる」ほうが早い、というのがこの記事の立場です。
平日は仕事で遅くなります。それでも参加できますか?
ダーツ会は東京でスポット開催しています。次回の日時と会場は開催情報で確認できます! 当日の到着時間が読めないときは、公式LINEから気軽に相談してください。
ひとりで参加しても浮きませんか?
ひとり参加歓迎です! むしろ、はじめましてカード・話題サイコロ・ito という仕掛けは、ひとりで来た人が自然に会話へ入れるように用意しています。運営が常駐しているので、輪に入りづらいときはその場で声をかけてください。聞き役のまま過ごしてもらっても大丈夫です!
ダーツも飲み会も得意ではありません。合う枠はありますか?
あります! Coeliaのイベントはダーツ会・スポーツ・季節イベント・パーティー・スポットイベント・エンジニアやクリエイターの交流会・ゆるゆるもくもく会など複数のジャンルで開いています。話す量を自分で決めやすい枠から選んでみてください。
参加費以外にお金はかかりますか?
イベントによって異なります。参加費とは別に当日の飲食代がかかる場合があるので、各イベントページの記載を確認してください! ゆるゆるもくもく会も、参加費と飲食代を開催回のページに明記しています。




