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Coeliaの友達づくり記事OGP。高い段差の横から、低いオレンジの踏み石が二脚の椅子と丸テーブルへ続く

休日、スマホを閉じた瞬間に静かになる部屋で、「このまま30代になるのかな」と思ったことはないですか。エアコンから出る冷たい風、カーテン越しのオレンジの街灯、干しっぱなしの洗濯物の柔軟剤の匂い。通知が来ない画面を、何度も下に引いて更新する指だけが動いていました。

社会人1〜2年目の僕の話。Coelia代表の小幡十矛です。石川県から2021年に出てきました。同期とはランチします。他業界の人とも話して視野を広げたい、という気持ちも、少しずつ育っていました。休日に誘える相手は、まだいませんでした。2020年ごろから2022年にかけてはコロナ禍の外出自粛も続いていて、会社の外の集まりには足を向けていませんでした

Coelia代表・小幡十矛が、なぜCoeliaを作ったのかを書いています。なぜCoeliaを作ったのか

その週いちばん長い会話は、コンビニの「袋、いりません」の6文字でした。履歴だけが社交的で、僕自身は週末を通して一言も増やせていませんでした。……6文字で週末のMVP取ったの、自分なのに笑えません。

土曜の夜、ブックマーク14個の村に一度も行きませんでした

1年目と2年目の土曜は、だいたい同じでした。昼に起きて、洗濯をして、東京のイベントを検索します。良さそうな会を2〜3枚開いて、日程を見て、タブを閉じます。中止の案内やオンライン限定の回も多く、行く前に止まる理由は1つ増えていました。翌週も同じ。検索して、見て、閉じます。

ブックマークは14個になっていました。小さな村の全住民分。なのにその村には、一度も行っていません。村長は僕で、住民ゼロ。……村長、仕事して。

閉じる直前にいつも思う。行けば、友達ができる。だから行かないと、また同じ週末になります。行くほど、友達面接に近づく気がして、指が重くなります。

Instagramでは、地元の友達の集合写真が流れてきます。画面を伏せます。増やしたい気持ちと、予定を入れる面倒さが、同じ週に両方あります。本気じゃない人だと、自分を責めていました

友達作りを目標にすると、就活の最終面接に毎週通っています

当時の僕が口にしていたのは、会社の外の人と会って視野を広げたい、ということでした。同期には恵まれていたが、休日に誘える相手はまだいませんでした。それでもイベントに向ける目標は、友達を作ること、に固定していました。1回目で「この人と友達になれるか」を確かめないと、時間の無駄です、と思っていました。

夜の玄関の姿見の前で、襟元に手をやって身なりを整えている若い社会人を描いた挿絵

これ、就活の最終面接に毎週通っているのと同じ配置です。合否がその場で返ってきます。不合格なら、また来週、別の会場へ。履歴書は毎回新しい自己紹介。友達作りの目標を持ってイベントに行くのは、社交のフルタイム勤務になっていました。

だから動けませんでした。動くたびに、不合格の可能性が増えます。ブックマークだけなら、不合格は来ません。履歴だけが社交的、というのは、採点されないから安全でした。

面倒くささの正体については、別の記事で書きました(人付き合いは面倒。それでもつながりは増やしたい)。段取りが重い、という話です。ここでは、その上にもう1枚、目標の重さが載っていた、という話をします。

ミッドポイント:欲しかったのは、会社外の顔でした

転機は小さかった。1年目と2年目のある土曜、3枚目のタブを閉じる前に、自分に聞いました。今日行って、友達が1人も増えなかったら、失敗ですか?

夜のダイニングで、身ぶりを交えて話す1人と、笑っている周りの人を描いた挿絵

答えは、はい、でした。当時の僕の採点基準では、1回目で友達ができなければ不合格。だから行きません。行かないから、友達は増えません。増えないから、また不合格を避けます。友達を作りに行くほど、友達はできません。このループに、1年目と2年目の僕はハマっていました。

ここで気づいました。欲しかったのは、友達リストの長さではありませんでした。会社の外で、月に1回、顔を合わせる時間でした。地元の友達の写真に写っているのは、リストの長さではなく、何度も同じ場所にいた証拠です。

目標を書き換えた。友達を作りますから、月1回、直接話すへ。1回話したら、その日は合格。翌月また来ればいい。深い友達は作るものではなく、通った回数の横に置いていくものです、と。実際に会場へ向かったのは、社会人3年目になってからでした。

これを、後から「会話のリハーサル」と呼ぶことにしました。友達面接ではなく、声を出す練習。不合格がない練習。

友達面接と会話のリハーサルは、合格条件が違う

2つを並べると、動けるかどうかの差がはっきりします。

友達面接と会話のリハーサル
項目友達面接(旧・僕の目標)会話のリハーサル(新・僕の目標)
その日の合格条件友達が1人増えます直接話す(1回でよい)
1回目の役割合否を決めます声を出す練習
不合格のあと自分を責めます翌月また来る
ブックマークの意味面接会場の下見月1回行けそうな回の確認

やめたのは、1回目で友達になれるかを採点すること。置いたのは、月1回話すだけの場所を1つ確かめること。申し込む前に止まる話は、社会人サークルが決められないのは、選び方が足りないからじゃありませんでしたに近い。こちらは、選ぶ前に目標が重すぎる、という側です。

これが自分だけの話ではないことを、調査で確かめた

思い込みだと嫌なので調べた。内閣府の孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(2025年調査・調査期日2025年12月1日・有効回答11,873人)では、20〜29歳(946人)の42.0%が孤独感を「たまにある」以上と答えている(「しばしばある・常にある」5.5%+「時々ある」16.4%+「たまにある」20.1%)。

孤独は高齢者だけの話ではありません、という側です。もう1本、つながりと面倒の調査があります。BIGLOBE「コロナ禍を経て、人とのつながりに関する意識調査」(2023年11月・20代から50代1,000人)では、20代の48.4%がつながりを増やしたいと答え、64.4%が人付き合いを面倒だと答えています。

つながりと面倒の意識(BIGLOBE調査・20代)
設問20代の割合
人とのつながりを増やしたい48.4%
人付き合いが面倒64.4%
会社以外のつながりがまったくない(あてはまる/ややあてはまる)48.2%

増やしたい気持ちと、面倒な気持ちは、どちらも20代にとって少数派ではありません。同じ人が両方選んだ割合は、公表資料からは確認できませんでした。言えるのは、片方だけを持っている自分がおかしい理由にはならない、というところまでです。

孤独の量と友達の数が連動しない話は、誰とも話さない休日と、満員電車の朝が、同じくらい孤独でしたに書いました。交流会に行っても友達が増えない側の話は、交流会に行っても友達ができませんが近い。

最初の1回を踏むために、僕が変えたのは場所の数ではありませんでした

社会人3年目、仕事にも東京の暮らしにも慣れて、ようやく動きはじめたあとです。目標を下げたあと、やったことは1つ。イベント一覧を開いて、月1回行けそうな回が1つあるかだけ見た。登録はしませんでした。予約もしませんでした。見るだけ。

昼の机で、開いた予定表の枠へ印を入れ、もう片方の手が重ねたノートの上に置かれている様子を描いた挿絵

選ぶ基準も2つに絞りました。段取りが向こう側にあるか。同じ顔ぶれに2回目に会えそうか。1回目を友達面接にしないか。行きたいのに申し込めない理由が熱量不足だけではありませんという話も、申し込みボタンの前で止まる夜の整理として近い。浮く不安については、運営が同席している場所を選びます。20代限定のイベントなら、年齢で浮く心配はありません。ひとり参加を歓迎している回も、最初の5分の行動が1つ減ります。

1回目で全部話さなくてよい。聞いているだけの回があっても構いません。その日にやることが決まっている会なら、手を動かしているうちに時間が過ぎます。帰り道で「友達は増えなかった」と採点しなくなりました。声を出しました、その日は合格でした。

2回目に来たとき、入口で「あ、また来た」と言われた。名前ではありません。それでも、前回いたことが向こうに残っていました。友達リストは、その横に置いていくものだと、ようやく腹落ちしました。

友達が欲しいのに1回目が動けないとき、先に押さえる3点

「友達 作り方 20代 動けない」で検索してきた場合、止まるのは意志が弱いからではなく、最初の1回を友達面接にしていることが多いです。ここまで読む前に、始め方の型だけ先にまとめます。

  • 重い理由:目標を「一発で仲良くなる」に置くと、1回目で不合格と感じて足が止まる
  • 置き換え:友達を作るより先に、「月1回直接話す」だけを合格ラインに下げる
  • 具体案:段取りが向こう側にある会を1つ選び、声を出したその日を合格とする

申し込みの前で止まる整理は20代がイベントに行きづらいときの4分類が近いです。

よくある質問

つながりを増やしたいのに動けないのは、本気じゃないからですか?

本気じゃないからではありません。増やしたい気持ちと面倒な気持ちは同時に起きます。BIGLOBEの調査では20代の48.4%がつながりを増やしたいと答え、64.4%が人付き合いを面倒だと答えています。動けない原因は、会社外の人と会いたい気持ちを、一発で友達になる目標に置き換えて1回目を面接にしていることです。

友達を作る目標は間違いですか?

間違いというより重い。1回目で友達になれるかを採点すると、不合格のたびに足が止まります。目標を月1回直接話すに下げると、1回話しただけでその日は合格になり、友達は作りに行くものではなく、通った回数の横に置いていくものです。

月1回だけでは意味がありませんか?

意味がないとは書いていません。会う頻度が月1未満に落ちると、名前で呼ばれる時間が増えない配置になります。月1回話す場所を1つ持つことは、0回のままより先に進んでいます。

ひとりで参加しても浮きませんか?

ひとり参加を歓迎しています。運営が同席しているので、入り方に迷ったときはその場で相談できます。20代限定の場なので、年齢で浮く心配はありません。

話すのが得意ではありません。それでも行けますか?

行けます。この記事の話も、得意になってから動いたものではありません。その日にやることが決まっている会なら、手を動かしているうちに時間が過ぎます。聞いているだけの回があっても構いません。

どんな場所を選べば最初の1回を踏めますか?

段取りが向こう側にあり、2回目に会えそうな場所です。日時と場所と当日の流れが先に決まっている会を1つ確かめてください。1回目を友達面接にしないことが先です。

友達面接に行かなくていい。月1回、話すだけでいい

ここまでの話をそのまま裏返すと、選ぶ基準は2つになります。同じ顔ぶれに2回目に会えるか。1回目を友達面接にしないか。この2つを満たす場所が1つあれば、最初の1回は、見るだけから始められます。

Coeliaがやっているのは、1回目を採点しないイベント設計です。運営が全ての回に入ります。20代限定。ひとり参加を歓迎しています。ダーツ、スポーツ、飲み会、もくもく会と入口が分かれているので、同じ顔ぶれに、別の会で2回目に会えます。その日にやることが決まっている進行なので、話題を用意せずに参加できます。

まずは見るだけで大丈夫です。上の2つの基準を満たしているかは、イベント一覧を開けば自分で確かめられます。月1回行けそうな回が1つあるかだけ見てください。登録は不要です。

聞きたいことが出てきたときは下のリンクから。「ひとりで行っても平気ですか」の一言で足ります。押すとLINEの友だち追加になります。

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深い友達より先に、月1回の会話を。

はじめましてが、久しぶりになるまで。

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